keikatsuraの私小説


by keikatsura
それはいつからだろうか。
私の一挙手一投足に監視の目を光らせ、
微塵のミスも見逃さず怒りの言を機関銃のように叫ぶ。
おばちゃん曰く、「わたしがそうなったのは、あなたのせい」
たしかに、いまではその機関銃の様な言葉の責め苦が
退屈な毎日に刺激を与えてくれている。
それを快感に変えてしまい、いっこうに慌てたり
困ったりすることがない態度が、
さらにおばちゃんの怒りに油を注いでいるようだ。
先日、寒い日が続く中おばちゃんは2リットルのペットボトルに
お湯を入れ湯たんぽ代わりに使い始めた。
一夜の役割を終えた湯たんぽのお湯は、バスタブへと注がれる。
「だめ、開かない!これ開けて」
お湯が水になり、気圧でべこべこにひしゃげたペットボトルの
キャップを私が開けた。
そして、そのお湯を浴槽に注ぐ。
おばちゃんから頼まれた役割を無事果たしたと思っていた。
それから数分後、
「なんでお風呂のふたが開けっ放しなん!」
ペットボトルの水を浴槽に注いだあと、わたしが
そのままにしていたのだ。
「なんで頭働かへんの、アホはいらんね!」
確かにその通りである。
でも、心の中で私はつぶやいていた。
「キャップを開けたことの、感謝の言葉はないんか。」
「お風呂のふたを開けたのは俺やない、おまえや。
開けたもんがしめんかい!」
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# by keikatsura | 2011-02-02 00:21 | 連続私小説

連載再開

花畑牧場夕張メロン生キャラメル
「KさんとTさんにお土産いるんちゃうん?」
「そうやな、これ買うとこか。」
「でもよう考えや、東京にいつ行くん?」
「んー、わからんけど、まーええやん取りあえず買うといて。」
それから3週間後、東京から大阪の我が家に電話する。
「もしもし、KさんにもTさんにもお土産渡してへんわ。」
「やっぱりな!あほやったわ、絶対そーなると思うてたわ。」
「まだいけるやろ、大丈夫やて。」
「アホちゃう、バカちゃう、誰が賞味期限切れのもんもろてうれしいの、信じられへんわ!」
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# by keikatsura | 2010-09-27 00:48 | 連続私小説